2011-01-01から1年間の記事一覧

ブラッド・バード監督によるミッション:インポッシブル―「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」―

ワタクシの中でトム・クルーズさん愛が急上昇したのは「ナイト&デイ」以降だったりします。どんだけ最近やねんという話ですが、まあとにかく「ナイト&デイ」が鮮烈すぎたのです。「マグノリア」や「宇宙戦争」あたりで、ミドリとアカの間をユラユラ揺れ動…

進化のなぜを解明する―「宇宙人ポール」―

チョー面白かったです! この映画の面白さは観て頂いたら問答無用だと思いますのでほぼ余談を。 - 「音楽好き!なんでも聴く!でもK-POPだけは聴かない!K-POPなんて所詮欧米の音楽のパクリ!全く自国の文化に根差してない!」なんてことをおっしゃる方いら…

世界の中心にいるのはお前じゃない ―「コンテイジョン」―

〈内容に踏み込んでないようで踏み込んでますのでご注意〉 ワタクシ、シンセの音色が不穏な音階を奏でつつ、延々ループしていくのを耳にしますと、「わけわかんないまま人間世界が滅亡していってるカンジ」がしてきまして、俄然テンション上がってしまいます…

密室の恋・未必の故意 ―「恋の罪」―

〈ご鑑賞の予定がおありの方は後でお読みください。もし、全然興味ない方がこれを読んで頂いて興味持って頂けたら嬉しいですね〉 - 園子温監督という方は一体全体どういう人物なのでしょうか。「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」、どの作品も、はっ…

We can be Heroes just 8 min ―「ミッション: 8ミニッツ」―

〈「ミッション:8ミニッツ」のみならず「月に囚われた男」の内容にまでも触れております。正直、どこまでがOKで、どこからがアウトなのか全然判断つきませんので、お読みになる際はそのへんご了承ください〉 - ちょ……この映画、「月に囚われた男」のダンカ…

エイプスだって人間だ! ―「猿の惑星:創世記」―

ヨーロッパの各地には、50年代や60年代のクラシカルなポップスを愛聴するシーンがありまして、何を隠そうワタクシもその手の音楽が大好きなのです。勿論、そん中には色々な種類があり、例えば、現行のバンドが昔の音を忠実に再現しようとしているものがあれ…

悪魔の居場所 ―「悪魔をみた」―

「告白」という映画と「デスノート」というマンガ、なんつうか、根本的な部分がとても似てないです?チョー今さらですけど。 どういうことかっつうと、「告白」と「デスノート」って、どちらも劇中においての命の価値が希薄で――といっても「ザ・ワールド・イ…

オーバーグラウンドUSA(※1) ―「ランゴ」―

しつこくって申し訳ないんですけど――ワタクシは「サイタマノラッパー」という映画が全然好きじゃなくって。その理由の一つは、劇中、イニシエーションが行われないってところなんです。何も捨てない人間が何かを得ようなんて都合が良すぎます。自分が万能の…

DVDみたのをズボッとまとめて(後半)

続き。 - 「俺たちニュースキャスター」 アメリカの天気予報のキャスターの地位の低さがチョー笑えました。そんなこんなで本編は面白おかしいわけですが、エンドロールとその後に収録されてるシーンが泣けて、ようはアレって「スーパーバッド 童貞ウォーズ」…

ワタクシのような人間が映画の感想なんて書いちゃったりしてホントすみません―「川の底からこんにちは」―

ワタクシ、なんの因果か、このような形で映画の感想を書かせて頂いているわけですが、あのですね、自覚はあるんですよね、自分のことを客観的にみてですね、「何言ってんの?」と思ったりすること多々あるんですよね。「ろくすっぽまともな文章書けないのに…

美徳に賭けた勇者たち ―「くたばれ!ユナイテッド」―

イイ映画でした。 「キンキーブーツ」や「英国王のスピーチ」といった一連の英国映画がお好きなら間違いないかと。とりあえず、映像がイイんですよね。雨天のカンジとか、室内装飾とか。「オレがみたい英国の風景」ってカンジで。あと、「さら青」一派(?)…

武士道とは不条理なこととみつけたり―「一命」―

じつは(?)ワタクシ、海老蔵のことが好きでして、といっても、えびまお披露宴以降なので全然後発で申し訳ないのですが、いやまあしかし、あの披露宴は海老蔵の魅力が凝縮されててマヂで最高でしたよね。とくに最高だったのは、真央が喋ってる隣でカワイイ…

DVDみたのをズボッとまとめて(前半)

主に、DVD屋の特定の場所においてある映画を集中してみてみてたんで、その感想を至極簡単に残しておきます。 - 「オースティン・パワーズ」 ヒロインが岡本なつきみたいでした。 この映画が60年代カルチャーのテキストとして存在した時代があるのわかるわ…

Peace ピース

訪問介護業を営む柏木さんご夫婦のお仕事っぷりと、旦那さんが餌づけしてる猫ちゃん達の日常を記録した「観察映画」。そこから浮かび上がる「PEACE」とは。 - 今作のような映画って、事前に沢山情報を入れてしまうと、いらぬバイアスかかってしまって、本来…

コクリコ坂から

まずワタクシの観た回の状況をば―― 右隣には50代後半とおぼしき夫婦が座ってらっしゃったのですが、その夫婦、上映中、懐かしい風景が出るたびに「ほら。あれ。トヨペット。あったあったー」なんてカンジの話をしてらっしゃいました。そして、左隣には別のご…

EXIT THROUGH THE GIFT SHOP

まあ例によって観てから読んで頂けたほうがイイかなと。 - 大英博物館に行った時、わりと心の底から不快感をおぼえた展示コーナーがありまして、それはどういうものかといいますと「アフリカ美術の今」みたいなコーナーでして、そこにはどんなモノが展示され…

「SUPER 8 スーパー エイト」異聞(というか妄想)

先日のとはまた別で【「SUPER 8」の監督・えいぶらむすJ太郎さんのお話】という体での妄想です - F県N町在住のJ太郎君(14歳)は大の映画好き。なかでもゾンビがでてくる映画が大好きで、放課後、ボンクラ仲間と集まってはゾンビ談義に花咲かせる毎日で…

SUPER 8 スーパー エイト

ごく簡単に。記録として。 どこまでがどうかわかんないから気になる人は観てから読んで下さい。 - 「設定のアラ」が許せるか否かの基準が自分でも全然わかんなくって、その辺、ブログに認めることによって見えてくるかなー?なんていう思いあったのですけど…

さや侍

「色々言いたいことあるけど全て※※師匠が語ってくれるでしょう!ww」って物言いみると虫唾が走っちゃったりするわけ。「貴方、自分ではなんも語ってないじゃないですか。でも、なんか語った気になってて一体なんなんですか。卑怯すぎやしませんか」って思…

マイ・バック・ページ

(実は現段階ではいまいち感想がまとまってなくって、もう一度観てから感想を書きたいところなんだけど、観ることの出来る劇場が結構アレな為(広さの割にスクリーンが異常に小さい)、再見はDVD待ちに決めました。というわけで今現在の記録として。あ。とり…

プリンセストヨトミ

綾瀬はるかのおっぱいが! スローモーションで! CGかっつうぐらい! ブルンブルンに揺れる! 最高!!! ってだけなのはアレなんで以下わりと真面目に感想を。 - 〈その日大阪が全停止した〉 〈大阪全停止。その鍵を握るのは、トヨトミの末裔だった〉 同…

ブラック・スワン

〈毎度のことですが観てから読むこと推奨〉 「ブラック・スワン」を見終わっての感想は大まかにいうと以下の2点。 「バレエって面白いな」ということと--- 「オナニーって大事だな」ということでした。 - 個人的には、同監督作品「レスラー」との類似性は全…

エンジェル ウォーズ (サッカー パンチ)

はじめはプププと笑いながらみてたよ。 特に、いっちゃんはじめにベイビードールちゃんが踊り出すとことか最高すぎ。オーディエンスが「ワーーオ…」ってなってさ。アホかっつうの。それ以降もベイビードールちゃんが肩をユラユラ〜ってするたびにプププ。し…

ザ・ファイター

↓↓これがすでにネタバレっていうのか。どうなんだ。 薬物中毒で元・天才ボクサーの兄がトレーナー、過保護な母がマネージャーをしている弟ボクサーがチャンピオンになるまでの話です。凄いこの家族に圧倒されます。兄と母を演じた二人にオスカーは当然!一見…

イップ・マン 葉門

〈ブルース・リーの師として知られる武術の達人、イップ・マンの生涯を描いた人間ドラマ〉←コピペ 面白かったとこを主に3点。 ネタバレ注意。 - まず。 現代社会には、「職業:ドラゴン」問題、というものが存在するのをご存知でしょうか。詳しく書きますと…

海炭市叙景

アメリカとカナダの国境の街に住むホワイトトラッシュとモホーク族の女性を描いた映画、「フローズン・リバー」。各所で高い評価受けている作品だが、個人的にはあまりノレず、観ながらこう思った---『これなら、日本を舞台にした同種の映画が作れるのではな…

英国王のスピーチ

具体的な内容書いてるから注意ね。注意。 音楽の抜き差しがアレだったり、伏線がアレだったり、ちょっとワチャワチャしてるとこありましたが良かったです。大変良質のコメディー映画。体感時間は長かったけどそれが別段不快ではないという不思議体験。 とい…

告白

告白1「この小説面白いですよ。でも……湊さんは元々脚本家で、だから、この作品も小説というよりも脚本的だったりするから、厳密に小説ということで考えるとちょっとむにゃむにゃむにゃ」かつて、TBSラジオの書評コーナーで豊崎社長さんがこのような発言…

キック・アス

ネタバレしてんで注意ね 昨年の4月、英国ロンドンに行きました折、ちょうどかの国では「キック・アス」旋風が吹き荒れておりまして。街を見渡せばそこいら中にキック・アスとヒットガールの巨大看板が。んで、どこの書店でもコミックが1位か2位かにランク…

「ハーブ&ドロシー」と「冷たい熱帯魚」

どこまでがアウトかセーフか解らないんで内容伏せておきたい方は右上かその辺りに在る×印をクリックして即刻閉じてくださいね。 というわけで、初の感想2本立ては異色の組み合わせ。 - まずは「ハーブ&ドロシー」。 至極フツーーの生活してるハーヴィー&…