ミルク

ショーン・ペンがゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクを熱演!男同志の猛烈キッスも辞さないぞえ!〉


他の方、どのような感想持たれたのか気になり、ググってみたらですね、

私は生理的にゲイだとかニューハーフに嫌悪感を覚えます。
あんなおぞましい存在が恥ずかしげも無くTVに出てくるのも嫌だし、まして教師として子供達に何らかの影響を与えるとすれば絶対反対です。

点数は90点。題材が趣味に合わないことと当選してから政治活動の描写が(時間的な制約があるにせよ)若干物足りないことから10点マイナスしますが、基本的にとても良い作品だと思います。

という感想を見つけまして。
なんというか、スゲーな。


これってなかなかどうしてな主張なわけですから、ああだこうだと色んな意見がよせられておるわけですよ。コメント欄がケイオス状態。そらしょうがないわな。そしたら挙句ですよ、

私はワハは本舗の芸人hが嫌いだ 
下品だしあれが芸なのか?食べ物の感想が品なさすぎ 
これとゲイが嫌いな理由はたいして違いないと思う

とかいうヤツが出てきたりしてましてね。
ハハハ。ビビるよね、コレ。
全然意味が違うよね。


そんなこというやつは土人ですよね、土人

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「ミルク」はどのようなお話かというと、

『教職にある同性愛者をその性的指向を理由に解雇できる法案』の可決を巡ってすすむわけなんですよ。

キリスト教原理主義をはじめとする保守層VSミルク率いるゲイ層。

そんなかでさ、この法案に反対する、ストレートと思われる方からの意見、
「どんな理由であれ個人の権利を法が一方的に奪ってはならない。それを認めると、いつかその波はすべての人の上にふりかかる」が語られる。

それは間違いなく真理でしょうな。

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「ゲイは無条件でムカつく」っていうのはアンタの勝手だよ。
たださ、このご時世「黒人は無条件でムカつく」って公の場で言うことは平気なの?っていう。


「クロンボは黒くってキモい。だからヤツらの権利は全部はく奪してしまえばいい」
黄色人種は黄色くってうざい。ヤツらの溜めこんだ金は全部はく奪してしまえばいい」


って言ってるのと同じでしょうが。
でも映画としては90点??
「はあ???」ってカンジですよね。
そんなもん言いわけに過ぎんよね。
この物語の本質をなーーーんもみて無い。


というかさ、ギリシア・ローマまでさかのぼるまでもなく、100年満たない前まで同性愛はフツーだったっつうの。視野狭窄もたいがいにしろといいたい。人類の歴史において考えるなら、無知蒙昧なクセに偉そうな口聞いてるアンタのほうが、キモいんだよ。


私は過剰にゲイに肩入れしてるわけじゃない。過剰にゲイに肩入れしてるストレートのヤツらは上から目線の差別主義者だとさえ思っている。
単純に男として生まれて、男として過ごすだけでもジェンダーの軋轢を感じることはある。


「男のくせにピアノ弾いて女みたいだなww」
「男のくせに絵を描いて女みたいだなww」


って言われたりするだろ。条件は皆一緒なんだよ。
それに気付いてない盲目的な潜在的な差別主義者が正義の使者面してんのは超絶に胸糞悪い。


ちなみに「ミルク」ん中で描かれるハーヴェイ・ミルクの政治手法は全く関心できたもんでは無い。
はっきしいうと2枚舌の汚いやり口取ったりする。

でも、それは大変フェアな姿勢だよね。
ゲイを聖人君主として描いてない。


社会に対して、なんらかの軋轢を感じてる人間がブレイクスルーしようとするのは大変な作業。マイノリティが置かれている状況はそれぞれのトライブで違うけど、皆同じように過酷。というかさ、トライブさえ確立できてなかったり、トライブとして成立してたとしても、そん中で色々な葛藤はある。

つまりさ、皆一緒なんだよ。