ブルーノ

「誰得」

誰得なんでしょうね、ブルーノ。
ゲイのオーストリア人「ブルーノ」に扮したサシャ・バロン・コーエンが、マッチョイズム溢れる保守層に突進したり、アーパーっぽいセレブに突進したり、ディルドー両手に持って空手家のオッサンのアヌスめがけて突進したり(そのさい見せる下から突き上げるかのような動きが秀逸)まあ、体当たりでようやってられますわ。


その体当たりっぷりを延々見せられ続けた結果、ボクのアタマは狂ってしまったようで---


アーカンソー州という超保守的キリスト教原理主義者世界のケージん中で突如ホモホモしいプレイを慣行しはじめるブルーノ、それをみた観客のあんちゃんが絶叫して泣いてるシーンで、


何故かウルッときてしまったんですけど。
全然意味がわからん(自分の心の機微が)。


「ガチの暴動っぷり+それを収集するわけでもなくケージの中でイチャつくブルーノ」というケイオス極まりない状況で脳みそのリミッターがぶっ壊れてしまったのでしょうか。んで、その余韻を残しつつ、ラストの素晴らしい「お歌」…実はここでもウルッときてしまったんですけど。

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〈以下ちょっと真面目に〉


個人的には、所謂リバタリアン的な層に対して、もっともっと攻撃しかけて欲しかったなというのがあります。保守層がブルーノの行動に対して激怒するのは当然だもんね。ロン・ポールにしたってありゃしょうがないよ、失礼極まりないんだから怒られて当然だもん。もっと精神面での欺瞞を暴くシーンとか欲しかったな。


っていうかさ、もしかしたらボクの考えてる層っていうのは、日本にしか存在しないのかなあ。
つまりさ、「ホモはマイノリティなんだから保護してあげないとダメだよ」的な、なんつうの、「プロ市民」というか「エセ左翼」というか「〈愛は地球は救う〉という『お前何様やねん』といわざるを得ないクソみたいな思いあがった思想」持ってるヤツ。そういうキチガイは日本にしかいないのかなあ。

他の国は「差別するか」「当事者として権利を主張するか」が在るだけで、第三者が介入することなさそう。あくまでも個人主義ですもんねえ。


そう考えると日本って本当クソ欺瞞に溢れてますね。
ブルーノにぶっ潰して欲しいや。速効ボロが出ると思うよ。