2010年まとめ

めちゃくちゃ久々いろんな映画観た一年でした。旧作も色々みました。オリジナルの「ベスト・キッド」最高だったな。今まで寝かしてきた甲斐があったというものよ。あと「悪魔のいけにえ」があそこまで面白いとは。マジビビった。申し訳ないです。んで「デビルズ・リジェクト」もようやく観て感動に打ちふるえた。
邦画だと、パッと思いつくとこでは「パプリカ」「県警対組織暴力」が面白かった。あ、そうそう忘れてはならない、ピクサーは軒並み面白かったです。ああ、偏見持ってたんだよ、ハッピーセット的な何かに。ああ、ああ、ごめんなさい。偏見ダメね。なかでも個人的に音楽の趣向がオールディーズ寄りになってきたっつうことで「Mr.インクレディブル」「カーズ」が特に面白かったな。ってアレだな、これまでの穴埋め作業?めちゃ大変ですな。ボチボチ気楽に行こ。


そんなわけでカムバックした(けど本数は全然みてないオトコが選んだ)10本。
「息もできない」と「キック・アス」観てないのが心残りの10本。

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6位【第9地区】
とりあえず第1パートが鬼面白くって死んだ。エビが目的持ってゴミ回収してることが判明したとこは、衝撃的に面白すぎて劇場の暗闇ん中で「ぎぎぎぎぎぎぎ…」と唸ってしまいました。しかしだ、それとほぼ同時に「でも…ここで伏線回収しちゃったら後どうなるんだろ?」とも思ったわけで、うーん、個人的にはそこが頂点になってしまったというわけで。でもそんとき感じた興奮度は今年一番の興奮度。

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5位【瞳の奥の秘密
プロレス的に言うと「幻想高まる」。ようは「行間」のある映画でした。詳細はガッツリ書いてんでそちらで。

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4位【十七歳の肖像】
いやもうこれはキャリー・マリガンがかわいすぎた。んでロンドン行きたい。観終わった後原題思いだして度肝抜かれた。


4位【ハート・ロッカー
長距離狙撃戦が最高だったなあ。でもさ、物語が進むにつれミッションの緊張感が無くなってくるよね。でもそれってさ、戦場における緊張感の喪失と同じカンジがするんだよね。面白い。
あと、「オトコは殴り合って友情を確かめる!キャサリン・ビグローは男のなんたるかが良くわかってる!」なんていう言説が沢山出てましたけど、「ハートロッカー」においてはそんなシーンイッコもないと思う。殴りあうシーンあるけど、あいつら全然打ちとけてないよね。マジぶぶっ殺す!ってなってたし、あのチーム、最後の最後まで全然意見一致してないよ。つまり、キャサリン・ビグローは男の視点で戦場を描いてるんじゃなくって、あくまで女性、それも母の視点で戦場描いてるんじゃないかな。「あんたたちホントいつまで経ってもバカだね!!ほらもうおよしなさい!!」的な。


4位【ヒーローショー】
井筒監督の意思を越えちゃってる感がスゴい良かった。例えば、金持ちDQNの弟、劇中ずーっとゲームやってたじゃん。アレって「ゲームばっかりやっとるやつは人の痛みもわからんねん!」という井筒イズムが込められてると思うんだけど、彼らのキャラが立ちすぎて、そのヤダ味満載の主張がかき消されてたと思う。スゴいよね。あと終盤。物語をどうやって着地させるかウダウダ迷ってる感じがしてスゴい良かった。実録犯罪モノとして着地するか、それとも、青春モノとして着地させるか、迷ってダラダラしてる感じ。それが良かった。


4位【渇き】
面白かったなーーーー。正しい漫画映画ってカンジ。昨年(だっけ?)でいくと「プライド」枠。「ボーイズオンザラン」の1億倍面白かった。ついでに書いとくと個人的には「ボーイズ〜」全然ダメで、どういうことかっつうと、原作読んで無い人は原作のほうが全然面白いっていうことが解らないわけだし、原作読んでからみた人は、原作にあった(けど映画ではスゲー薄められてた)ヤダ味とダイナミズムを脳内で補完してみてるんだと思うんだよな。

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3位【マイレージ・マイライフ】
実はなんも解決してないところが最高だった。なにかを捨ててなにかを得たとかそういう話じゃないのが素晴らしい。人生ってそういうもんだよね。

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2位【making of LOVE
終盤ぶっ込まれた作品。ようはですね「月に囚われた男」と2本並べたかったわけで。つまり、お金かけりゃいいっていうわけじゃない!!!!


2位【月に囚われた男
映画館で円谷スピリット溢れる月面描写みられたのは良かったな。あと音楽も良かった。内容的には邦題が素晴らしいよね。ボウイ絡みで、つまりは「世界を売った男」的につけたんでしょうけど、これはもう絶妙すぎるでしょ。一人の男が月に囚われてるんですよ(そのまま)。量子論、並行宇宙のお話を読んでた矢先だったから余計良かったね。

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1位【ローラーガールズ・ダイヤリー】
なんだかんだいってですよ、まあ言えば、この設定ならこういうことが起こるだろうなっていうことがおおむね起こる類型的なお話なんですけど、超ーーーーーー面白かった。涙の量で映画の善し悪し決めるのはどうかなと思うけど、とにかく中盤以降、何気ないシーンで涙がダバダバ流れるような状態になってしまった。主人公が必殺技を炸裂させるだけで「フグッ…!!!」ドリュー・バリモアが「ガハハ」って笑うだけど「フグッ…!!!」。マジック。