DVDみたのをズボッとまとめて(後半)

続き。

                                                                                                  • -


俺たちニュースキャスター
アメリカの天気予報のキャスターの地位の低さがチョー笑えました。そんなこんなで本編は面白おかしいわけですが、エンドロールとその後に収録されてるシーンが泣けて、ようはアレって「スーパーバッド 童貞ウォーズ」とおんなじでさ、オトコはいつまでもオトコ同士でつるんでバカやってたいけど、いつの日か旅立たねばならんのですよね(っていうのもティーンエイジャーを主人公にして描くんじゃなくって、ムサいおっさん使って描いてるわけです。アホか←褒めてます)


「ミックマック」
アメリ」みたときに思ったんだけど、この監督さん、ボクん中では中島哲也監督とおんなじ引き出しに入ってます。


オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」
オープニングが最高すぎるよ!!あとはビヨンセのビジュアルが最高すぎるよ!!以上!!……ってだけだとアレなんで観ながら思ったことを記しておきますと、『オースティンパワーズって先に場面場面をキャッキャ言いながら作ってんのかな。んで、あとから個々のパーツ組み合わせてんのかな。あまりにも断片的だよな』と思いました。


愛しのベス・クーパー
これが意外と泣けて、どういうことかというと、この映画、ジョックスの人生の絶望を描いてるんですよね、珍しく。ベス・クーパーが、実は自分の辿る人生に自覚的で、でも、自覚的なだけで解決策はなくって――って切ないですよねえ。ジョックスの栄光はここまでなんですよねえ。


「スモーキング・ハイ」
会話でもってって最高のブレックファーストを迎える映画・に・し・て・は、人がバンバン死ぬし死なせるし、とりあえず「殺人」に関するラインが結構ノイズになっちゃったです。


「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」
とくにこれといった目新しさは無いと思うんだけど面白かったです。主人公がチョー金持ちでアタマもよくって、挙句、ガールフレンドできて――ってだけだと共感できそうになかったりしそうなんだけど、全然そんなことなくって、なんかナゾの魔法がかかってたのかとても良かったです。チャーリー・バートレットはチョーーーお金持ちだから品性持ちあわしてはるのが良かったのかな。あ、あと、今作においては心底ウゼージョックスが出てこない点も良かったのかも。もっとイイ邦題ついてたらもっと多くの人にみてもらえるんじゃないかなあ。もったいないと思います。


「ライラにお手上げ」
先日、結婚した友人のヨメがライラ的なキャラのため観てて辛かったです……。あとさ、今作も邦題ないわ!!というかこれはホントにない!!諸々ボヤけますよ!!あとさ、あとさ、本編とはあんまし関係ない話なんだけど、ありえんぐらい毛がボーボー(加えてピアスつき)だったら問題ないっていうのは問題でしょ!貴方が「これはボーボーすぎる」と思うラインがアウトとセーフの境界線なわけでしょう。それってさ、規制の基準が完全に「主観」ってことですよね。「主観」で成りたつ「法」って全然「法」として意味を成してないですよね。そんなのおかしいと思います。土人の掟でさえもっとマシなんじゃないですか。この国は法治国家ですか。


「ミート・ザ・ペアレンツ」
チョー面白かったです!とりあえず、ストーリーに軸があるから気持ち良く観ることが出来ました。ワタクシの伴侶のお父さん、保守政党サポーターかつ熱烈な巨人ファンですので、それらに全く興味がない、どころか憎みさえしてるワタクシにとってみれば、ベン・スティラーの気持ちはチョーーーわかるわけです。極最小単位で起きる異文化交流摩擦、全世界共通ですね。それも面白さの要因。にしてもWASPって本当にウザいですね。ヨメの弟とかマジなんなんですか。ベン・スティラーの優しさふみにじって恩義とか感じないのでしょうか、あのクソガキ。ってカンジで、この度、ワタクシいろんな映画まとめて観て思ったんだけど、イケイケのジョックスとかイケイケのWASPに対しては、例えフィクションであれ、本当に腹を立ててしまうことがわかりました。


「ミート・ザ・ペアレンツ2」
サラリーマンやってると、お客さんとこの宴会に招待され、そこでカラオケ歌わされることがままあるわけです。ある時、そのような環境に放り込まれた際に、同業他社の営業の人が全く躊躇せずにB'zを熱唱しはじめたわけです。全然そういう雰囲気じゃないのに!そういうときに「あの……君……ちょっとはTPO考えたほうがイイんじゃないの?変なカンジでとばっちり受けるのヤだよ……」ってカンジでモヤモヤ色々考えてしまう人間にとってはスゴい面白い映画だと思います。あとさ、この映画、熟女好きにはタマランのじゃないの?どうなのさ。
とメモってたんですが、時間をおいて改めて読むと何がなにやらな感が。「愉快だけど周囲の空気読まないフォッカー家のご両親」に対するコメントなんだろうけど映画の総評としてはあんまし適切っぽくないですね。


「サイタマノラッパー2」
「1」は相当キラいだったんですけど「2」は面白かったです。「2」の登場人物たちは皆現実と向き合って闘ってるもんね。「1」ってさ――バンドやりたい。でも、ボーカル以外に興味ない。というか、楽器弾けない。というか、楽器になんの興味も無い。だから、バイトして楽器買う気もない。でも、自己顕示欲だけはある。でも、色々あったからよくよく考えてバイトはすることにした――って話でしょ。クソすぎるでしょ。バンドやってる人って、その先のステージで苦労してんのに。そういうヤツらって、エセ左翼とかエセ右翼とかと一緒でさ、ハードコアな姿勢でシーンに関わろうとしてる人にとっては不快な存在でしかないと思うんだけど。オメーらみたいなヤツがシーンの雰囲気をボヤけさせんだよ。ってカンジで。と話が逸れてしまいました。とりあえず「2」の登場人物たちは全然そんなのじゃないので―皆、仕事しててそこで揃いも揃って苦労してるもんね―すげーグッときます。でもね、ライブのシーンのカンジとか、タケダ岩とか、ソープ店の従業員のキャラとか、夜逃げの際のビジュアルとか、怒ってやってくる彼氏のカンジとか、選挙事務所の荒廃っぷりとか、はては岩松了にしてその演技?岩松さんだったら「親戚の前でテンぱるオヤジのカッコ悪さ」ぐらいもっとスマートに出来るでしょ?ってとことか、ようは、演出面・美術面においてチョイチョイ稚拙さを感じずにはおれませんでした。マジで気になるんだけど、信者の方々「選挙事務所の荒廃シーン」とかどうとらえてんのかなあ?信者だからなんも思わないのかな