「そして父になる」「はあ。どうぞご自由に」

非常に丁寧に作られたとても良い作品でした。ハリウッドリメイクの話が出るのも納得の仕上がり。リメイクされた時どんなカンジになるのか想像するに易いシンプルかつ強度の高い絵と脚本具合でとても面白かったです。

で。どのように面白かったのか。一言でいいますと――

福山雅治、クッソウゼー!!!

                                                                          • -


いやホンマ、この映画の福山雅治、心底ウゼーわ。ホンマあいつなんなん。大企業に勤めてて?だからちょー金持ってて?当然のことで頭良くって?ギターやピアノも弾いて?ちゅうかそれどころかなんでもできそうで?そもそも男前で?奥さん小野真千子で?そんなヤツが?何当たり前のことでウダウダやってんねんクソが!っちゅうカンジ。ホンマあいつ根っこが腐りすぎとるやろ。「そして父になる」?はいはいごくろうさん「父」になりましたねよかったよかった。あのな、一個言うとくわ。おめー成長したような顔してるけどな、はっきり言ってマイナス一億点やった人間が0点になっただけやからな。クソが。おめーなんかな「父」どうこうちゃうわ。いまようやく人間としてのスタート地点に立っただけじゃ。おめーが今まで見下してきた人間の位置にようやく辿りついただけじゃ。ホンッマ胸糞悪くてしゃーない。アホかっちゅうねん。なんか、あんなクソみたいな人間が大企業に勤めてて偉そうにすることが出来てるこの社会のクソさに対してもムカついてきたわ。全部あいつのせいや。あーホンマ気分悪い。ホンマなんやねん。

いやマジで、おめーが育ててきた息子が自分に似てて欲しいとか思ってんのってホンッマにクソっちゅうかなんちゅうか、どんだけ自分に自信あんねんってなるわ。ちょっと考えられん。ちょっとちゃうな。微塵も考えられんわ。なんなん?神?アナタ神ノオツモリデスカ?正直サイコ?そうやなサイコとしか思えへんわ。ちゅーか「俺みたくなって欲しい」つって自信満々で言うてるあんたの御姿ってアレなわけやろ?常にあのカンジなんやろ?全っ然羨ましくないわ。クッソカンジ悪いただのカス野郎やん。カス。あーブスで貧乏で才能もなくて良かったわ。おめーみてーな自覚のないボッチにならんでよかったわ。友達と楽しそうに喋ってる奥さんの様子みてもなんもわからんカスみたいな人間ちゃうくて良かったわ。いや、ワシもそんなカンジなんかもしれんけど、おめーの大層ご立派な御姿みることで気ぃつけんとなと思えるぐらいのカンジではあるわ。申し訳ないけど。

そもそも、子どもがやな、自分の思い通りの存在になると思っているちゅう思い上がり?ホンマ万死に値するクソっぷりやな。自分が子どもの時のこととか覚えてないん?おめーには自我がなかったん?それとも覚えてて尚そんな態度なん?どの方向でもそんなクソみたいな人間が父親ぶってるんとかマジ胸糞悪いわ。おめーいつの時代の人?2013年?ありえんわー。全っ然ありえんわー。江戸時代の小金だけもってるのドン百姓かと思ったわー。

ちゅうかな、なんか「子どもの取り違えという大変な悲劇の描かれっぷりが弱い云々」ちゅう意見みたんやけど、「はあ?」ってカンジやわ。いや実際の事件のことは知らんで。ちゅうか、実際の事件は悲劇やと思うで。でも、この作品の中では子ども取り違えは悲劇でもなんでもないやろ。この作品に悲劇があるとしたら福山雅治みたいなクソと関わってもた人達が悲劇なだけやろ。マジで何が悲劇なん?実の息子(親)と離れ離れになるのが悲劇なん?実の息子(親)じゃない子と暮らしとったことが悲劇なん?そんな人なんぼでもおるやろ。それを「悲劇」ってゆうとんかな。ありえんわ。いや、ありえんことはないけど。でも、先入観?こうあって欲しいというレールから逸れとるからゆうて批判すんのはありえんわ。
いやホンマむしろ、この映画ん中での取り違えは、「もし、自分の子どもが全然違う環境で育ったらどうなるんやろ?」とか思ったり「もし、全然関係ない子どもを育ててみたらどんなかんじになるんやろ?」とか思ったりすることを見してくれててええんちゃうん。そういうの抜きにして悲劇的事件性を求めて見ようとするのとかなんなん。なあ。なあって。いやまあええわもうええわなんか話ズレてきとるし。いやでもホンマ誰と誰が血ぃ繋がってるとかどうでもええっちゅうねん。ちゅうか、そんなもん関係ないっちゅうんは当たり前のことちゃうんけ。ハリウッドでリメイクしたら、その辺の「当たり前」のことをどう描くんやろな。とりあえず、福山、おめーのクソさは際立つやろな、間違いなく。

                                                                          • -


ワタクシ、内容は違えども、この作品と同様「マイナス一億点の人間が0点になる映画」を観て血管ブチ切れそうになるぐらい憤怒したこともあるわけですが、この作品に関しては福山雅治さんのクソっぷりがマジ最高で心底楽しめたわけで、結局、それとこれを分かつものって映画の強度や丁寧さやセンスなのでしょうね。つか、福山さん、方向性はアレやけど家族のために一生懸命なんかしてはるのはしてはるからちょー立派つーのはあるんですけど。