改めて「LEGOムービー」を観た。

最近、お子さんちょっと知恵がついてきて「レボ(=レゴのことです)できかんしゃトーマス作ッテー」とか「パーシー作ッテー」とか言ってきて、でも、我が家にはそんなに沢山ブロックないから、8bit的技法でそれっぽい色使いのボンヤリした固まりを作って、あとは「シュッシュー!速いねー!!」つって大声を張り上げて、勢いで誤魔化して遊ぶ毎日だったんだけど、昨日、いつものようにトーマスっぽい固まりを作ったりパーシーっぽい固まりを作ったりして遊んでたら、お子さんが急に「レボの映画見ルー」つってきて。


じつはLEGOムービー、これまで何度か一緒に見ようとしてきて、でも、その度お子さん速攻飽きちゃって、すぐに「トーマス見ルー」つってくるもんだから、完走どころかまともに見たことなかったんだけど、今回は向こうから自発的に「見ルー」つってきたから「これはもしかしたら大人しくみてくれるかも……」と少し期待して見始めたら――予想以上にキャッキャキャッキャ楽しんでくれたんだ。


でさ、LEGOムービー、お子さんと一緒にじっくり見たらすげー面白くって、つってもアレなんだよ、初回一人でみた時もスゲー面白かったんだけど、インターネットみてたらあるじゃん、「てめーちょっとは配慮しろよ」みたいな強烈なネタバレかまされること、それをさ、よりによってLEGOムービーでやられたんだよね、公開されて間もないタイミングで、ほんっとよりによってって話でさ、だから、LEGOムービーを初めて見た時は「すげー面白い!でも!こうなるの!知ってた!!これは!!本当に!!許せない!!!」つって完全に怒りが勝っちゃったんだ――つーと神経質だなーと思われそうだけど、そうじゃないんだよ、こちとら元々あんましネタバレネタバレ言いたかないタイプなんだよ、でもさ、LEGOムービーはさ、ダメだろ!!


ちょっと話がそれちゃったけど、まあとりあえず改めてLEGOムービーを観てみると色々見えてくるわけ、「この映画、グラインドコア級に展開速いし情報量ハンパないからお子さんはついていけんかもなあ」とか、あ、でも、大人でも全然把握し切れてなかったなあとも思って、なんせさ、ヒロインのワイルドガールいるじゃん、彼女って台形のボディの上に絵でくびれが描かれてるっつーことに、この度の鑑賞ではじめて気づいてさ、そしたらもうそれがツボにハマっちゃって、ワイルドガールが出る度笑えちゃって、ああ本当ワイルドガール最高だなあってなったんだ。


あとさ、ちょっと抜けた宇宙飛行士いるじゃん、で、あの宇宙飛行士、ヘルメットのアゴんとこ割れてんじゃん、あれ、最初見た時から「うわあ……スゲーなー」とは思ってて、つーのは、小さい頃、ウチにもあれと同じ型のレゴあったんだけど、全くおんなじカンジでヘルメットのアゴんとこ割れてて、だから「あの割れ方してんのウチのだけじゃなかったんだ!」って感動したんだけど、改めて見ると、そこからもう一段深い感情沸き上がっちゃって、あのヘルメットだけで泣けてきちゃって――


「今、オレがレゴで遊んでるお子さんを見守ってんのとおんなじ視点で、オレの両親はヘルメットの割れたレゴで遊ぶオレを見てたんかなー」と思うとたまんなくなっちゃって、さらに、お子さんが大きくなった時「そういや小さい頃レゴで遊んだなー」なんて思い出すことあんのかなーなんて思うとさ――


もうちょいいえばよ、そこそこ色にまとまりがあるだけのブロックの固まりをだよ、想像力で補って「トーマス!」つって呼んでさ、その上に「ネコマン乗セル!ア!トーマスニネコマン二人乗ッタネー」つって、トーマスの上にキャットウーマンバットマンのレゴ(お子さんにとってはこの二人はどちらも「ネコマン」なのです)を乗せてさ、「シュッシュー!速いねー!!」つって遊んでんのよぎったりするわけ、そしたらさ、映画ん中で、どんだけ毒舌キャラにアレンジされてたとしても、バットマンのレゴが登場するだけで――


泣くわ。


と、そんなカンジで終盤ウルウルしまくってたんだけど、その頃、お子さんはちょっと飽きてきちゃって画面から目を離しまくりで、挙句、トミカのダンプカーの荷台にキューピーちゃん乗せて「ドイテ下サーイ。病院ニ運ビマース」つって遊んでたんだけど。


泣くわ。